アンチエイジング・アポロ

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生活習慣病予防に、お酢の効果と種類

お酢は4~8%の酢酸を主成分とする酸味調味料です。様々な健康効果があり、古代ローマでは医薬品としても扱われていました。そんなお酢ですが、どのような健康効果があるのでしょうか。

 

血液サラサラ効果

酢に含まれるクエン酸は、血液の塊ができるのを予防します。また、同じく酢に含まれるアミノ酸も血液の酸化を防ぎます。血管を広げる作用がある酢酸は、酢の主成分です。つまり、酢には血流をよくして血圧を下げる効果があるのです。

動脈硬化の原因である、悪玉コレステロールが血管に溜まるの防ぎ、血液をサラサラにしてくれるのです。

 

 

脂肪燃焼効果がある

お酢に含まれるクエン酸は、脂質の代謝を活発にし、余分な脂肪の蓄積を抑える働きを持っています。内臓脂肪を減らす効果があります。

 

 

疲労回復効果

 糖質・脂質・たんぱく質などは、吸収されてからブドウ糖に変換され、酵素やビタミンによってエネルギーになります。これをクエン酸回路と言います。

クエン酸回路がスムーズに働かないと、ブドウ糖が分解された残りカスの乳酸がたまります。このような疲労物質がたまると、エネルギーをつくれない状態になります。

酢に含まれる酢酸は、乳酸をクエン酸回路に取り込むことができ、疲労回復に役立ちます。

 

 

お酢の種類

お酢も様々な種類があります。お酢の健康効果を得るには、どれが良いというより、お好みのものを毎日摂り入れることが大切です。

 

穀物

 

酒粕、小麦、大麦、とうもろこし、豆などの穀物が原料です。これらの穀物を加熱蒸煮して冷まし、水を加えながら米麹や糖化酵素剤を加えて糖化させます。その後、アルコール発酵をさせて、圧縮装置で固液分離、種酢を混ぜて酢酸発酵をさせます。

 

穀物混合酢の作り方も同様で、複数の穀物を合わせたもの(米、小麦、とうもろこし、酒粕など)を原料としますが、各メーカーにより独自の配合となっています。

 

穀物酢の原料である穀物にはアミノ酸が多く含まれているため、複雑でコクのある味わいが楽しめます。イギリスで多く使われているモルトビネガーは、フィッシュ&チップスに欠かせない存在です。

反対に穀物混合酢は複数の原料を使っているため、クセのないあっさりとした酸味を持っています。

穀物混合酢は、どんな料理にも幅広く使え、比較的値段も安いため、日本での消費量がナンバー1です。

 

 

②米酢

 

原料はお米です。酢1リットルにつき、米(または酒粕)が40g以上使われていれば米酢、100%米で造られていれば純米酢となります。

米を蒸し、水と麹を加え清酒にし、これを軽く漉したらアルコール酵母を植えつけ、発酵させます。発酵後は、酢酸菌を培養して造った種酢を混ぜて酢酸発酵、ろ過して貯蔵し冷暗所で熟成させます。

お米に含まれるたんぱく質が分解されると、うまみを感じさせるアミノ酸がつくり出されます。そのアミノ酸によるコクと独特の甘みを持つまろやかな味わい、麹の香りが特徴です。純米酢はその傾向がさらに強くなります。

 

 

黒酢

 

穀物酢のうち、原材料として米(精白していない物)もしくは大麦を、酢1リットルにつき、180g以上使用し、かつ発酵や熟成によって(黒)褐色になったものが黒酢です。

通常のお酢に比べて熟成期間が長いため、まろやかで芳醇な味わいがあります。黒酢はその味わいもわることながら、アミノ酸をたっぷり含んでいることでも知られています。

 

 

お酢は少ない塩分でも塩味を強く感じさせてくれるため、減塩対策にも良いですよ。普段のお料理にお酢を有効活用してみてはいかがでしょうか。

肝臓を大切に、脂肪肝の原因とは

健康診断で脂肪肝にひっかかってしまいました。確かにお酒は好きですが、まだアラサーなのに・・・。

 

ちなみに、健康診断の血液検査項目のAST(GOT)ALT(GOT)どちらも肝臓に含まれている酵素で、肝細胞がなんらかの異常で破壊されていると、これらの数値が上昇します。

γ-GTP肝臓内の胆管でつくられる酵素で、この数値が上昇する場合、胆汁の流れが悪くなっていることが考えられます。γ-GTPはアルコールの過剰摂取で上昇することがわかっており、アルコール性肝障害の可能性が疑われます。(ただし、風邪をひいても上昇することがあります。)

 

私のような脂肪肝は食生活の見直しで大幅に改善される、生活習慣病です。今回はアルコールや肥満が原因の脂肪肝について見ていきます。

 

 

肝臓の主な働きは「物質の代謝」「解毒作用」「胆汁の生成」の3つ

①物質の代謝

私たちが口から食べたものは、胃や腸で消化され、ブドウ糖脂肪酸アミノ酸として腸管から吸収されます。

それらの栄養素は肝臓でグリコーゲン、脂肪、たんぱく質などに再合成されて肝細胞内に貯蔵されるほか、全身へ運ばれ使われます。

しかし、食べ過ぎが続くと肝細胞に脂肪が過剰に溜まってしまいます。この状態を脂肪肝といいます。

 

②解毒作用

腸から入ってくる物質には栄養素だけでなく、細菌やウイルスなど、体に不必要なものもあります。肝臓にはこれらの有害物質を解毒して排出させる働きもあります。アルコールも体内では毒素とみなされます。

通常、アルコールは肝臓で分解されて二酸化炭素と水となり、血液中に戻され、体外に排出されます。しかし、アルコールを過剰に摂取すると、肝臓はアルコールを完全に分解しきれず、分解途中で生成されるアセトアルデヒドが残存します。これが脳に悪影響を与え、二日酔いが起こります。また長期にわたり、アルコールを大量に摂取すると、アルコール性肝障害となります。

 

③胆汁の生成

胆汁は肝臓でつくられ、腸管に排出されます。肝臓病が進行すると、胆汁が排出される経路に問題が起こり、本来排出される胆汁が血液中に増加します。すると胆汁の成分ビルビリンのせいで皮膚や白目が黄色くなるという黄疸という症状が起こります。黄疸は肝臓病がかなり進行しているサインです。

 

 

アルコール性肝障害について

日本酒に換算して3合以上のお酒を連日10年以上飲み続けると、ほとんどの人がアルコール性肝硬変になるといわれています。

 

【1合換算の目安】

  • 日本酒1合        180㎖
  • ビール         500㎖
  • 焼酎(25度)     110㎖
  • ウイスキーダブル1杯  60㎖
  • ワイン2杯        240㎖

 

飲酒により体内に入ったアルコールは肝臓で毒素と認識され、アセトアルデヒドに分解され、さらに酢酸へ分解されて、最終的に水と二酸化炭素になって体外へ排出されます。

しかし過度にアルコールを摂取すると体は毒素を早く処理したくて、脂肪の代謝が後回しになり、中性脂肪が肝臓にどんどん蓄積され、脂肪肝となります。これをアルコール性脂肪肝といい、肝細胞が破壊される原因となります。

 

 

アルコールを飲まない人も脂肪肝になるNASHとは

アルコールをあまり飲まない人でも脂肪肝から肝硬変に移行する方が増えています。これを非アルコール性脂肪肝炎(NASH)といいます。

原因は主に過食や生活習慣の乱れで、皮下脂肪型肥満の人より内臓脂肪型肥満の人のほうがNASHになりやすく、また糖尿病や高血圧なども併発しやすいことがわかっています。

NASHを治療しないで放置すると、10~20%が肝硬変、肝がんへ進行するといわれています。

 

 

アルコール性肝障害の改善方法

アルコール性は禁酒でかなり改善されます。(それができれば医者はいらないよ・・・。)アルコール性肝障害は1日60g以上の飲酒(日本酒に換算すると3合程度)を5年続けると高い確率で起こります。女性の場合はこの3分の2の量で起こります。しかし、早い段階で禁酒、節酒することで肝機能の低下を防ぐことが可能です。

 

アルコール性肝障害はアルコール性脂肪肝、アルコール性肝炎、アルコール性肝線維症、アルコール性肝硬変へと進行していきます。大きな病気になる前に生活習慣を見直していきましょう。

 

 

腸を健康に、消化不良、下痢の原因とは

胸焼けやゲップ、吐き気などといった不快な症状に、さらに下痢となれば最悪ですよね。せっかく摂取した栄養素も腸が健康でなければ取り込めません。そのため、食生活はもちろん、生活環境を改めることがとても大切です。

 

 

やっぱり過食は大きな原因

私達の体に必要な栄養素は、炭水化物、タンパク質、脂肪の三大栄養素です。これらの栄養素を小腸で吸収できるようなサイズに分解するのが「消化」です。

ビタミンやミネラル、食物繊維はとても小さいので、分解作業をしなくても体内に吸収することができます。食物繊維は体内に吸収されないので、消化作業とは無縁です。野菜を食べて消化不良になることってありませんものね。

 

しかし、それら以外の食事を大量に摂り込むと、分解が追いつかず、消化が完全でない状態で大腸までいくことがあります。これが消化不良です。

消化不良を起こすと、大腸の中で腐敗や異常発酵、酸敗(脂肪の酸化)が起きます。腐敗はタンパク質の摂り過ぎ、異常発酵は炭水化物の摂り過ぎ、酸敗は脂肪の摂り過ぎで起こる現象です。

 

これらの消化しきれなかった残留物が、腸内で悪玉菌のエサとなり、悪玉菌が大量に増えてしまいます。そのため腸内細菌のバランスが崩れ、有害物質が蔓延し、その一部が腸壁から吸収されていくことになります。

 

 

とくにタンパク質の摂り過ぎは体に悪影響

過剰なアミノ酸や不消化のタンパク質を悪玉菌が分解すると、アミノ酸代謝産物の「窒素残留物」を生み出します。窒素残留物は、あらゆる病気の原因となる大変有害なものです。スカトールインドールアミン、フェノール、硫化水素アンモニアなどがその窒素残留物ですが、これらの有害物質は強力な発がん性物質をつくり出します。血液が汚れ、慢性疾患を引き起こす原因となります。さらに、小腸や胃にも悪影響を及ぼすため、胃炎や胃潰瘍胃がんのリスクが増えていきます。

 

 

砂糖菓子の摂り過ぎ

砂糖はブドウ糖と果糖がくっついた二糖類で、この2つの単糖は分子がいったん結びつくと固い結合になります。酵素や胃酸でもなかなか切り離せないのです。消化されずに腸に残ったショ糖は、悪玉菌やカビ(真菌)の栄養となり、腸内環境を悪化させてしまいます。

 

 

トランス脂肪酸リノール酸などの油の摂り過ぎ

トランス脂肪酸はマーガリンやショートニング、ファストプレッドなどに含まれる人口の油で、ファストフードやビスケット類、スナック菓子、食パンなどに含まれています。サラダ油などに含まれるリノール酸も、摂り過ぎると体に炎症を起こします。揚げたり、炒めたりするほか、スナック菓子、マヨネーズ、インスタントラーメン、ケーキ、アイスクリームなどに含まれていますから、知らず知らずのうちに大量のリノール酸を摂取していることになります。

 

 

これまで紹介した食事内容のほか、アルコールの過剰摂取や喫煙、ストレスが多い生活や慢性的な睡眠不足も原因となります。

 

 

 

 

腸を健康に、ヨーグルトを機能でランキングしてみた

ヨーグルトは何を基準に選んでいますか。ヨーグルトに含まれる乳酸菌にはいろいろな種類があります。でも、人にはそれぞれ、自分の腸に合った乳酸菌が決まっていて、そのヨーグルトが自分には合わない種類の乳酸菌だった場合、腸内環境の改善はほとんど得られなくなってしまいます。

 

そのため、まずは自分に合ったヨーグルトを見つけだすことが大切です。どれかひとつのヨーグルトを選んで、1~2週間食べ続けてみて、便秘が解消されたり、便の質が良くなったりしたら、商品が自分に合っているということになります。

 

ヨーグルトを選ぶ際には、味だけではなく、自分が欲しい効果は得られるのか、品質や菌の量はどうかなどを、よく見極めることが大切です。以下にヨーグルトの(超個人的な)ランキングをつけてみました。

 

 

5位.明治プロビオヨーグルトLG21(株式会社明治)

  • 菌の種類:LG21乳酸菌
  • 効果:整腸作用、ピロリ菌の抑制

 

 食品メーカーである、株式会社明治の研究所に保管されていた2500種類以上の乳酸菌のなかから発見された、増殖性や胃の上皮細胞への接着機能、耐酸性、安全性などの面でもっとも優れた乳酸菌です。とりわけ胃酸に強く、「胃で生き残る力が強い」という個性的な特徴を持ちます。

臨床試験では、胃がんの原因であるピロリ菌を減らす作用が確認されています。

 

 

4位.ビヒダスヨーグルト(森永乳業株式会社)

  • 菌の種類:ビフィズス菌BB536
  • 効果:整腸作用、免疫力向上、抗アレルギー、ウイルス性疾患予防、感染症予防

 

健康な乳児から発見された、ヒトの腸に住むビフィズス菌です。酸や酸素、熱に強く、生きたまま大腸に到達します。BB536は1969年の発見以来、約半世紀にわたって研究され続けている菌であるため、日本のみならず世界でも安全性が裏付けられています。

O157やインフルエンザなどの病原菌・ウイルス感染を防ぐほか、抗アレルギーなど、数多くの効能が明らかになっています。また、少量でも効果が期待でき、BB536を含むヨーグルトをカレースプーン1杯(30g)摂取しただけでも、便秘や下痢を抑える整腸効果が確認されています。

 

 

3位.おなかへGG!(タカナシ乳業株式会社)

  • 菌の種類:LGG乳酸菌
  • 効果:整腸作用、免疫力向上、抗アレルギー、ダイエット、感染症予防

 

1980年代、アメリカの2人の大学教授が発見した、消化液に負けずに生きたまま腸に届く乳酸菌です。日本では1994年にタカナシ乳業株式会社がライセンスを取得しました。

特にアトピー性皮膚炎の予防効果が期待されており、アレルギー発症歴のある妊婦159人が、出産予定の2~4週間前からLGG乳酸菌を毎日摂取したところ、摂取したグループの子どもは、摂取しなかったグループに比べてアトピー性皮膚炎の発症率が半減したそうです。

こちらの商品、置いていないお店もあるのですが、LGG乳酸菌は、世界50カ国で商品化され、1000件以上の研究結果が報告されている大御所乳酸菌です。味もおいしく、3位にランクイン。

 

 

2位.カスピ海ヨーグルトフジッコ株式会社)

  • 菌の種類:クレモリス菌FC株
  • 効果:整腸作用、免疫力向上、抗アレルギー、ウイルス性疾患予防、ダイエット

 

 クレモリス菌FC株は、もともと日本には存在しない菌です。長寿研究家の家森幸男氏が1986年に世界屈指の長寿地域であるカスピ海付近のコーカサス地方を訪れ、老人たちが食べている自家製ヨーグルトを持ち帰り、「カスピ海ヨーグルト」として普及させました。

消化液に強く、生きたまま腸に届きます。ヨーグルトの独特のとろみは、炎症抑制作用のある粘り成分(EPS)を産出するためです。

酸味が弱く、粘りが強いのは好みがわかれるのでしょうか。私的にはかなり好みです。コーカサスの長寿ご老人が食べているという、伝統にも裏打ちされ、堂々の2位です。

 

 

1位.ヤクルト(ヤクルト本社

  • 菌の種類:乳酸菌シロタ株
  • 効果:整腸作用、免疫力向上、抗アレルギー、感染症予防

1位はヨーグルトではなく、乳酸菌飲料でした(笑)

1930年、ヤクルト本社の創業者で医学博士の代田稔氏がヒトの腸内から発見し、培養に成功しました。乳酸菌シロタ株は生きたま大腸まで届き、腸内のビフィズス菌を増やして、有害物質の生成を抑えるプロバイオティクス効果があります。

特に高い整腸作用で知られ、シロタ株を4週間にわたって摂取した場合と摂取していない場合とで比べると、摂取した場合は腸内のビフィズス菌が3倍に増加。大腸菌は1/5まで減ったというデータが報告されています。

毎日40円で腸内環境を改善できるのですから、文句なしの1位かと思います。

 

皆さんもお気に入りの1個を見つけてはいかがでしょうか。

 

腸を健康に、プロバイオティクスとプレバイオティクスについて

ヨーグルトや乳酸菌飲料の広告などで、「生きて腸に届く」というキャッチフレーズをよく目にします。お腹によいことはわかりますが、どのような食品なのでしょうか。

 

 

プロバイオティクスについて

乳酸菌やビフィズス菌などのように腸内フローラのバランスを改善して、身体によい影響を与える「生きた菌」や、それを含む食品のことを「プロバイオティクス」といいます。

 

プロバイオティクスは、胃酸や胆汁などに負けず、生きたまま腸に届き増殖することができます。プロバイオティクスは、食品としても安全が確保され、菌が生きたままで腸まで届くといった様々な条件を満たしています。

そのため、プロバイオティクスには免疫機能改善による感染防御やアレルギー抑制効果、便秘および下痢の改善、動脈硬化の予防、抗腫瘍作用などの高い効果があります。

 

プロバイオティクスを簡単に摂取するにはやはりヨーグルトがおすすめです。ヨーグルトを食べるときは、胃酸の濃度が高い食前ではなく、食感か食後のほうが、より効果が期待できます。

 

ちなみに、死んでしまった菌も全く役に立たないわけではなく、生き残った菌のエサになったり、有害物質を吸着して排出したり、免疫細胞の分泌を促進させる働きをします。

 

 

プレバイオティクスにいて

腸内に善玉菌を増やすには、プロバイオティクスを食べることが必要です。腸に届いた善玉菌は腸に定着し腸内細菌となりますが、すべての菌が生き残るわけではなく、そのまま腸で死んでしまうものもあります。そのため、善玉菌を摂取する際には、その菌を定着させ、増やすことを意識することが非常に大切です。

 

腸内細菌を定着させるのに力を発揮するのが、オリゴ糖や食物繊維などの「プレバイオティクス」と呼ばれる食品です。プレバイオティクスはビフィズス菌や乳酸菌のエサとなり、その働きを助けます。

 

 

オリゴ糖について

 プレバイオティクスのひとつが、オリゴ糖です。オリゴ糖とはブドウ糖や果糖などの「単糖類」が結合した糖類のことで、低カロリーで消化されにくいため、分解されずに腸まで届き、善玉菌のエサになって整腸作用をもたらします。

 

①フラクトオリゴ糖

砂糖に近いまろやかな甘さで、低カロリー甘味料としても知られます。カルシウムやマグネシウムと同時に摂取すると、吸収を促進します。

ニンニク、ゴボウ、アスパラガス、タマネギ、バナナ、プリン、卓上甘味料などに含まれます。

 

②ガラクトオリゴ糖

乳糖にガラクトースが結合したオリゴ糖です。母乳にも含まれる成分なので育児用食品にもよく使用されます。フラクトオリゴ糖と同じく低カロリーです。

母乳、牛乳、飲料、デザート、健康食品などに含まれます。

 

③イソマルトオリゴ糖

まろやかでこくがあり、味噌や醤油など日本の伝統的な食品にも含まれています。防腐性があるので食品を長持ちさせる作用があります。

味噌、醤油、はちみつ、清酒などに含まれます。

 

④キシロオリゴ糖

熱や酸に強く、少量の摂取で効果が得られやすいです。

トウモロコシ、タケノコ、キノコなどに含まれます。

 

 

食物繊維について

食物繊維も、プレバイオティクスのひとつです。乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌のエサになって腸内環境を整えてくれます。また、善玉菌のつくる有害物質を吸着させて、便とともに体の外に排出させる働きがあります。

食物繊維には水に溶ける食物繊維と、水に溶けない不溶性食物繊維があります。どちらも、毎日たっぷり摂取することが大切です。

 

①水溶性食物繊維

発酵しやすく、ビフィズス菌が増えやすいのが特徴です。糖質の吸収をゆるやかにして急な血糖値上昇を防ぎます。

ゴボウ、バナナ、オクラ、春菊、リンゴ、もずく、タマネギ、キウイ、カリフラワーなどが含まれます。

 

②不溶性食物繊維

腸内で吸収されないため、便の量を増やします。

カボチャ、アボカド、トウモロコシ、サツマイモ、エノキダケ、ワカメ、大豆などが含まれます。

 

 

おなかの健康のためにはプロバイオティクスのヨーグルトと、プレバイオティクスの食品を毎日意識して摂りましょう。オリゴ糖と食物繊維を含むバナナはおすすめですよ。ヨーグルトにバナナを入れて、はちみつをかければ、最強ですね。

 

腸を健康に、腸内環境を整える食べ物をとろう

私達のおなかの中には、5万種類以上、1000兆個以上の腸内細菌が棲息しています。これら1000兆個の腸内細菌は、腸に入ってくる食べ物を分解・吸収して、不要物を排泄しているのはもちろん、侵入してくる病原菌を追い出したり、ビタミンやホルモンを合成したり、私達の健康に関わるさまざまな仕事をしています。

 

そのため、腸内細菌の調子が悪く、ろくに仕事をしていないような状態が続くと、便秘や下痢だけではなく、がん、アレルギー、糖尿病、感染症などの病気にかかりやくすくなります。また、太ったり、シワができたりして、見た目の老化が進みやすくなります。つまり私達の健康のためには、腸内細菌が気持ちよく仕事ができるように、腸内環境を整えることが大切です。

 

 

腸内細菌の種類

腸内細菌は大きく3つのグループに分けられます。「善玉菌」「悪玉菌」「日和見菌」の3つです。

 

①善玉菌(ビフィズス菌・乳酸菌・麹菌・酵母菌)

腸内を酸性に保って免疫が働きやすい環境をつくり、有害菌の増殖を抑えたり、ビタミンをつくったりと、健康づくりのために必要なさまざまな仕事をします。

 

②悪玉菌(大腸菌ウェルシュ菌ブドウ球菌

腐敗型細菌とも呼ばれ、有害物質をつくり出して、がんや生活習慣病の原因物質となります。また、増えてくると、腸内がアルカリ性に傾いて免疫力が落ち、感染症や病気にもなりやくすなります。

 

日和見菌(バクテロイデス・連鎖球菌・土壌菌などその他)

善玉菌・悪玉菌の優勢なほうにつく性質があり、善玉菌が多いときにはそちら側に味方し、悪玉菌が多いときにはそちら側に味方をします。

 

腸内環境を良くするためには、常に善玉菌のグループを優勢にしておくことが大切です。ただ、悪玉菌のなかには、ビタミンを合成したり、病原菌を追い出したりする働きをしてくれるものもあるため、数が少なく保たれている分には私達に必要なものです。

要するに、大切なのはバランスで、善玉菌が20~30%、悪玉菌が10%、日和見菌が60~70%が理想的とされています。

 

 

腸内細菌のバランスを保つためには

腸内細菌のバランスを変動させる要因はいろいろありますが、もっとも影響が大きいのは日々入ってくる食べ物です。大切なのは、「乳酸菌を摂り入れる」などで腸内環境をコントロールし、日和見菌を善玉菌の味方につけることです。乳酸菌を体に取り入れるには、とにかく、乳酸菌を多く含む食べ物を食べることです。乳酸菌は基本的に発酵食品に多く含まれます。

 

①ヨーグルト

ミルクを乳酸菌や麹菌で発酵させたものがヨーグルトです。ひとくちに「ヨーグルト」の乳酸菌といっても、ブルガリクス菌、ガセリ菌カゼイ菌、ラムノーサス菌など様々で、発酵に使われた乳酸菌によって含まれる乳酸菌も違い、その効果も違います。

 

②チーズ

生乳を発酵させて作るチーズ。乳酸菌ラクトコッカスやレンネット酵母などを加えて作られるのがナチュラルチーズで、それを加工したものがプロセスチーズです。塩分が多いので、食べ過ぎは高血圧などの原因になります。

 

③キムチ

韓国の漬け物、キムチ。漬け物は発酵させて作られるものなので乳酸菌が豊富に含まれています。キムチは洗わずそのまま食べるうえに、漬け汁も料理に利用されるため、乳酸菌を逃さず摂れる利点があります。食べ過ぎると胃粘膜を傷めます。

 

③漬け物

漬け物の中で、もっとも乳酸菌が豊富なのは「ぬか漬」です。あの独特の風味や味わいも乳酸菌が作り出しています。塩を大量に使用しているため、摂り過ぎはNGです。ちなみに、漬け床や調味料でおなじみの塩麴も乳酸菌が豊富です。

 

 

④味噌

一般的な大豆味噌のほか、麦味噌、豆味噌など色々ありますが、どれも発酵させて作られているので乳酸菌が豊富です。塩分が多いので摂り過ぎは禁物です。

 

⑤しょうゆ

あの旨味や酸味、香りを乳酸菌・麹菌・酵母がそれぞれ協力して作り上げています。しょうゆも塩分が高いので、摂り過ぎには注意しましょう。

アンチエイジングとは全く関係ありませんが、山形出身の私は醤油といえば味マルジュウです。山形県民なら知らない人はいない超有名なだし醤油です。煮物もこれ一本で味がきまるくらい美味しいんです。県外の方にもおすすめしたくてご紹介。(笑)

 

 

⑥アルコール

海外では乳酸菌のパワーを生かしたお酒も多く、マッコリは発酵して作られているので、乳酸菌が豊富です。

 

 

 

効率良く痩せるために、スポーツドリンクをやめてみる

健康のために運動をされている方、たくさんいるかと思います。私も週3日、4日はジムでトレーニングをしています。運動をする時に欠かせないのがスポーツドリンク。しかし、そのスポーツドリンクが体を痩せにくくさせているかもしれません。

 

スポーツドリンクは水分やナトリウムを補給するだけではなく、運動時のエネルギー源である糖質を効率よく補給できます。しかし、運動時の糖質補給が必要なのは、運動時間が1時間を超えるような長時間運動をする方、アスリートや重労働をするような方です。

 

さらに、スポーツ中に糖質を摂れば、体脂肪ではなく、糖質をエネルギーとして燃焼してしまいます。せっかく運動をしても脂肪が燃焼されないのです。

カロリーゼロのスポーツ飲料もありますが、人工甘味料が使用されているのでおすすめできません。人口甘味料の影響については過去記事ご参照ください。

 

anti-aging-apollo.hatenablog.jp

 

何を飲めばよいか

お茶のようなカフェインを含むものは、利尿作用があるため、運動には適していません。水分補給には水が万能です。

ただし、運動時は汗をかくことで、水分と塩分の両方が排出されます。水分と同時にミネラルを補給することで、効率よく脱水症状を回復させます。おすすめは青汁です。

 

 

運動時の水分補給には青汁

青汁には野菜のミネラルが入っています。さらに、強い抗酸化力をもつβカロテンが豊富で、運動での活性酸素の害から守ってくれます。

ビタミンが壊れないように、熱処理をしていないもの、添加物が少ないものを選びましょう。お腹の調子をよくするオリゴ糖などが含まれているものがありますが、運動時に飲む場合は、脂肪を燃焼させるために糖質が含まれていないものがよいです。

 

ただ、青汁は青臭くて飲みにくいですよね。私の場合は、倍量で溶いて薄めて飲んでいます。分量どおりだと、水分補給として飲むにはまったりしすぎて飲みづらいかもしれません。冷えたお水で作ることも、飲みやすくするポイントです。

 

 

おすすめの青汁は

①ヤクルト 私の青汁

 

 原材料は大麦若葉エキス、水溶性食物繊維、デキストリンとシンプルです。デキストリンは、ジャガイモやトウモロコシから作られたでんぷんで、粉末を溶けやすくする作用があります。そのため、こちらの商品は粉っぽさはなく、とても飲みやすいです。青汁初心者の方も安心して飲めるかと思います。

 

 

サンスター 粉末青汁

 

 

何といっても原材料が非常にシンプルなうえ、大麦若葉の他、ブロッコリー、明日葉、ケール、モロヘイヤと、抗酸化力の強い野菜がこれでもかと入っています。 さらに、一般的な青汁は個包装4gですが、こちらは個包装10g入っています。毎日2、3袋消費される方にはおすすめですよ。